色の変更(β)
前提条件
- なし
このプラグインで出来ること¶
- 認識された文字の色を自動的に変更できます
- 正規表現で文字列にマッチさせて、特定の文字やフレーズに色を付けられます
- 重要な単語やキーワードを目立たせることができます
- 母国語と翻訳後の文字にそれぞれ異なる色付けルールを適用できます
この文字色変更機能について
- 正規表現パターンマッチングを使用した高度な色付け機能です
- HTMLのstyle属性とclass属性による装飾に対応しています
有効化¶

- プラグインを使うチェックをONにしてください。
- 音声認識後と翻訳サーバーの両方で自動的に有効化されます。
設定¶

辞書テーブルの項目¶
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 有効(Enabled) | その条件を使うかどうかを指定します |
| 対象(Target) | どの表示言語に適用するかを決めます。母国語、翻訳1~4から選択 |
| 条件文字 | マッチさせたい文字パターンを正規表現で入力します |
| 指定色 | 文字に適用する色をカラーコードで指定します(例:#FF0000) |
| 指定クラス | HTMLのクラス属性を指定できます(オプション) |
| 指定範囲 | 色を付ける範囲を選択します(0:一部=マッチ部分のみ、1:全部=テキスト全体) |
対象言語の選択肢¶
- 1:母国語(Native) - 音声認識された元の言語
- 2:翻訳1(Translate1) - 第1翻訳言語
- 3:翻訳2(Translate2) - 第2翻訳言語
- 4:翻訳3(Translate3) - 第3翻訳言語
- 5:翻訳4(Translate4) - 第4翻訳言語
指定範囲のモード¶
- 0:一部 - 正規表現にマッチした部分だけに色を適用
- 1:全部 - テキスト全体に色を適用
テスト機能¶

- 「対象(Target)」で色付けをテストしたい言語を選択します
- 「入力(Input)」にテストしたい文章を入力します
- 「実行 / Test」ボタンを押します
- 「結果(Result)」に色付け後の結果が表示されます
テスト機能の活用
設定を変更したら、必ずテスト機能で動作を確認しましょう。正規表現のパターンが正しく動作するか事前に確認できます。
ファイル操作¶
インポート/エクスポート¶
- 読み込み(Import) - CSV形式の辞書ファイルを読み込みます
- 書き出し(Export) - 現在の辞書設定をCSV形式で保存します
データ形式¶
CSVファイルは以下の形式で保存されます:
"有効(True/False)","対象","条件文字","指定色","指定クラス","指定範囲"
例:
"True","1:母国語(Native)","テスト","#FF0000","","0:一部"
辞書の編集操作¶
データグリッド上で右クリックすると、以下の操作が可能です:
- この行の上に挿入(&U) - Alt + ↑
- この行の下に挿入(&I) - Alt + ↓
- 上の行と入れ替える(&S) - Ctrl + ↑
- 下の行と入れ替える(&W) - Ctrl + ↓
- この行を消す(&D) - 選択行を削除
よく使うパターン例¶
重要な単語を強調表示¶
条件文字: 重要|注意|警告
指定色: #FF0000 (赤色)
指定範囲: 0:一部
特定のキーワードに色付け¶
条件文字: API|データベース|サーバー
指定色: #00FF00 (緑色)
指定範囲: 0:一部
数値を目立たせる¶
条件文字: \d+
指定色: #FFFF00 (黄色)
指定範囲: 0:一部
質問文を強調¶
条件文字: .*\?$
指定色: #00FFFF (シアン)
指定範囲: 1:全部
カスタムクラスの適用¶
条件文字: コードブロック
指定色: #AAAAAA (グレー)
指定クラス: code-block
指定範囲: 0:一部
基本的な使い方¶
- プラグインの設定画面を開きます
- 「辞書 / Conversion Rule」テーブルに新しい行を追加します
- 「有効」にチェックを入れます
- 「対象」で適用する言語を選択します
- 「条件文字」に正規表現パターンを入力します
- 「指定色」のボタンをクリックしてカラーピッカーで色を選択します
- 「指定範囲」でマッチ部分のみか全体かを選択します
- テスト機能で動作を確認します
- OKボタンで設定を保存します
初心者の方へ
正規表現が分からなくても、そのまま文字を入力するだけで動作します。例えば「テスト」と入力すれば、「テスト」という文字だけに色が付きます。
正規表現の基本¶
| パターン | 説明 | 例 |
|---|---|---|
abc |
文字列「abc」に完全一致 | テスト → 「テスト」にマッチ |
a\|b |
「a」または「b」にマッチ | 犬\|猫 → 「犬」または「猫」にマッチ |
\d |
任意の数字1文字 | \d+ → 「123」「45」などにマッチ |
\w |
英数字とアンダースコア | \w+ → 「test_123」などにマッチ |
.* |
任意の文字列(0文字以上) | こんにちは.* → 「こんにちは」で始まる文字列 |
^ |
行の先頭 | ^Hello → 行頭の「Hello」 |
$ |
行の末尾 | です$ → 行末の「です」 |
[abc] |
a、b、cのいずれか1文字 | [あいう] → 「あ」「い」「う」のいずれか |
[^abc] |
a、b、c以外の1文字 | [^0-9] → 数字以外 |
+ |
直前のパターンの1回以上の繰り返し | あ+ → 「あ」「ああ」「あああ」 |
* |
直前のパターンの0回以上の繰り返し | あ* → 「」「あ」「ああ」 |
? |
直前のパターンの0回または1回 | です? → 「で」「です」 |
よくある質問¶
Q: 正規表現って何ですか?
A: 文字列の検索パターンを指定する強力な書き方です。普通の文字をそのまま入力するだけでも使えますが、正規表現を使うとより柔軟なパターンマッチングができます。
Q: 色が適用されません
A:
- 「有効」にチェックが入っているか確認してください
- 「対象」が正しい言語になっているか確認してください
- テスト機能で正規表現パターンが正しくマッチするか確認してください
- 正規表現のエスケープが必要な文字(. * ? など)は \ でエスケープしてください
Q: 色の指定方法が分かりません
A: 「指定色」の列をクリックすると、カラーピッカーが開きます。視覚的に色を選択できるので、カラーコードを知らなくても大丈夫です。
Q: 複数の単語に同じ色を付けたい
A: 正規表現の「|」(パイプ)を使って、「単語1|単語2|単語3」のように指定できます。
Q: テキスト全体の色を変えたい
A: 「指定範囲」を「1:全部」に設定してください。条件にマッチした場合、テキスト全体に色が適用されます。
Q: 設定をバックアップしたい
A: 「書き出し(Export)」ボタンでCSVファイルとして保存できます。別のPCで使う場合は「読み込み(Import)」で復元できます。
Q: 正規表現が難しくて使えません
A: まずは単純な文字列から始めてください。例えば「こんにちは」と入力すれば、その文字列だけに色が付きます。慣れてきたら正規表現の機能を少しずつ試してみましょう。
Q: フォントなどをかえたいです
A: 「母国語と言語の表示」ページにある追加設定(スタイルシート)に追記してみましょう。このとき、span.(クラス名)を設定し、条件式の画面にはクラス名をいれます。
例:
span.s1
{
font-size: 26pt;
font-family: MS 明朝;
}
トラブルシューティング¶
色が反映されない¶
- プラグインが有効になっているか確認
- 設定を保存してから再起動
- テスト機能でパターンマッチを確認
- 正規表現のエラーがないか確認
パフォーマンスが低下する¶
- 複雑すぎる正規表現を使用していないか確認
- 不要なルールは無効化する
- 「.*」などの広範囲にマッチするパターンは慎重に使用
意図しない場所に色が付く¶
- 正規表現が広すぎる可能性があります
- テスト機能で期待通りの動作か確認
- より具体的なパターンに変更